手放せないほど便利 でもちょっと待って

今や私たちの生活に欠かせないこれらの機器…。

本当に便利なので、なかった生活が思い出せないくらい今や生活に浸透しています。
その進歩は速すぎて、どのように使うのか、どのようなリスクがあるのかといったことを事前に考えて判断していくステップが省かれてしまったかのよう。

子育て相談の中でも、「ああ、変わってきたなあ」と思うことが多いです。何よりも保護者が待っている間ずっとスマホをいじっていること。
情報をサイトで検索して情報過多になっていること。そしてかえって不安が強まっていること。

これらのことは、10年前、20年前の相談場面ではほとんどなかったと記憶しています。
そこで今回はこれら最新の機器と子育てについてお話したいと思います。

小学校まではあくまでも大人主導、中学以降はお互いの「契約」として

変わってきたといえば、相談の中身についても。

「子供がリモコンを勝手に操作してずっと見続けているがどうしたらいいか。」
「アプリを見せればおとなしくなるから、ずっと見せてていいですよね。」
「ゲームの時間を約束してあるのに、守らないんです。」
「ラインを夜遅くまでやっていて寝不足になっているみたいです。」

といったものです。

子供は楽しいこと、刺激的なこと、楽なこと、現実逃避できることに没頭しがちです。
最近のものは本当によくできているので、飽きることなく延々と楽しめてしまいます。
ですから、単に与えておいて「ダメでしょ」と注意しても、子供からすると、能力的にも自分でコントロールして上手に機器と付き合っていくのはよっぽど精神的に大人じゃないと難しいでしょう。

これらの電子機器については「大人主導」「ルールやマナー教育の繰り返し」が大事なポイントになります。
乳幼児、小学生の時代は全面的に大人が主導でルールの徹底が大事。中学生以降は大人の価値観を押し付けず、相互にルールを確認しつつ「契約」といった形をとるといいでしょう。

子供の発達に合った自主性の尊重を

ところが…。

最近の子育てを批判するつもりはありませんが、「子供がしたいって言ってるから」「自主性を尊重させたいので」「大人の価値観の押しつけになる」「いちいち面倒」といった言葉が保護者の口から出ることがあります。

自主性や意志を尊重することは大事ですが、子供の発達段階を考えることと、便利なものを導入するのに面倒がってはいけない、ということをお伝えしたいです。
便利なものほどリスクや複雑なことがくっついてきます。
そこを面倒がらず、便利さに比例するつもりで、ルールを決めたり、それを守らせたり、大人自身も守ったり、子供がいやな顔をしても約束を貫く覚悟でいるといいなあと思っています。
とても大変なことですが…。

乳幼児健診の場面でよく聞かれるのが「テレビを消すと大騒ぎして困る」というもの。時間と見たい番組を決めて大人が操作して決めていく、これを基本にしてほしいです。

泣いても騒いでも駄目なものはダメ、これを繰り返していくうちに子供は賢いので学べます。
子供のかんしゃくや大泣きで諦めずに親としての軸をぶれないでおくと、親子ともにいい時間が増えると思っています。

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臨床心理士 須々木真紀子

臨床心理士をしています。
主婦であり、母であり、お仕事の時には「先生」に。

普段、様々な相談を受けますが、ここでは特に子育てに関してお話していきたいと思います。
お悩みやお困り事、解消のきっかけにでもなれたら嬉しいです。
よろしくお願いします(^^)