発熱について知っておこう!その4
熱性けいれんは6ヶ月〜6歳ごろのお子さんにみられる症状です。
熱性けいれんは細菌やウイルスが原因のものではなく、幼い子供が脳神経が未発達のため熱に反応しきれず起こす発作といわれていますが、メカニズムはまだはっきりとわかっていません。
発熱後24時間以内に発症 熱性けいれん
熱性けいれんは6ヶ月〜6歳ごろのお子さんにみられる症状です。
熱性けいれんは細菌やウイルスが原因のものではなく、幼い子供が脳神経が未発達のため熱に反応しきれず起こす発作といわれていますが、メカニズムはまだはっきりとわかっていません。
遺伝的な誘因も考えられます。発熱後24時間以内に起こすことが多く、症状は両手をピーンと張り体を硬直させ、意識はなく白眼になり手足をガクガク震わせます。発作は2〜3分で治ります。
ほとんどが成長とともに発作は起こらなくなり後遺症は残りません。
パニックを起こさずまずは冷静に
発作が起こると、まったく違う子供の様子に心配でパニックになりそうになります。
とにかく落ち着くことが第一です。
ほとんどの熱性けいれんはすぐに治ります。
初めての発作で1歳未満の場合はすぐに病院へいきましょう。
けいれんを起こしたらまずは時計を確認しましょう。発作は2~3分です。
その間衣服をゆるくし嘔吐しそうな場合は横向きに寝かせてあげましょう。
歯を食いしばっていても口の中にものを入れることをしてはいけません。
また抱きかかえたり激しく揺すったりしてはいけません。
そばを離れないで様子を見守りましょう。そして次のような場合はすぐに病院へ行くようにしてください。
1)発作が10分以上続く場合。
2)短時間で繰り返す場合。
3)けいれんの前後に頭痛や嘔吐、意識障害を起こしている場合。
4)けいれんが左右対称に起こっていない場合。
5)けいれん後に麻痺がみられる場合。
2〜3分で終わった場合も、症状が落ち着いてから診察してもらいましょう。
何度も起こす場合は脳波検査を
1年間に3回以上熱性けいれんを起こす場合や、1日に何回も起こす場合などは脳波検査が必要です。これはてんかんの疑いがあるためです。
熱の上がり初めに起こすケースが多いので熱性けいれんを起こしたことをお医者さんに相談すると、再発防止のためにダイアップという座薬を処方されます。
容量、用法など医師の指示に従い使用してください。
特に幼い子供は体重により容量も変わります。しばらく前の薬の場合は医師、薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。
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記事監修:薬剤師白石厚子
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