名づけの仕方によっては親の常識を疑われることも

Q:最近ネットの中で、黄泉(よみ)という名前が出てきました。

黄泉は意味的に「死人が集う場所」とされていますが 別の意味で「帰る所」と呼ばれていることが分かりました。

発音も呼びやすくて分かりやすいのですが、こういう名前は人名に出来るのでしょうか?

A:法律上は禁止はされていません。

ただ親が変わった名前にこだわる場合、常識を疑われるような名づけをしてしまうことも実際にありますし、巷にはひどい情報も流れていますので、それは充分お気をつけいただきたいと思います。

黄泉(コウセン・よみ)は地下水のことでもありますが、一般には死者の世界、冥土を意味し、やはりお子さんの名前につけるのは非常識といえるでしょう。

その名前の良し悪しは「法律で禁止されていないか」ではない

常用漢字か人名用漢字が使われていれば、どんな名前であろうが禁止する法律はありません。

ふつうの日本人が知っているような漢字はほとんど全部名前に使えますので、黄泉という前をつけることも禁止はされていません。

しかし禁止されていなくても、名前としてよいかどうかは別の話です。
たとえば「明美」をバケミと読ませて男の子につけることも、法律は禁止していないのです。

名づけは刑法とちがって、正常な大人が常識でやらないようなことまで、わざわざ法律で定めていないわけで、だから常識を捨てていいということではありません。

人の名前というのは本人が喜んで使うことができ、社会生活で支障が出ないということが何よりも大切であることは言うまでもありません。

知らずにヘンな意味の名前を作ってしまうことも

黄泉(よみ)の場合は、この熟語自体を知らない人もいますが、よく知られた熟語を名前の候補としてあげてしまう、ということもあります。

昔、悪魔という名前をつけようとして問題になった事件がありましたが、同じような例として、修羅(しゅら)、愛人(あいと)、法人(のりと)という名前も候補で出されたことはあります。

そのほか、あまり使われない熟語がうっかり候補にあげられることもあります。

里子(さとこ)=よそへあずける子

沙弥(さや)=僧侶

心太(しんた)=トコロテン

心空(みそら)=うわのそら

空音(そらね)=うそ

初花(ういか)=初潮

春夢(はるむ)=はかなさ

風樹(ふうき)=どうすることもできない

海月(みづき)=クラゲ

海馬(かいま)=タツノオトシゴ

海星(みほし)=ヒトデ

大夢(だいむ)=迷いの人生

信士(しんし)=戒名の下につける言葉

純生(すみお)=ジュンナマ

真平(しんぺい)=まっぴら

また熟語でなくても、次のようにおかしな意味の文になってしまうこともありますので、漢字の組み合わせにはご注意ください。



逸生(いっせい)=生きることから逃げる

未香(みか)=まだかおりが無い

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