その症状、風邪じゃないかも...。

この時期は、昼と夜の寒暖差も激しく、厳しい夏を乗り越えた疲れから、体調を崩しやすい季節でもあります。鼻水や微熱といった風邪に似たような症状が出ることはありませんか? もしかしたらそれは、風邪ではなくて、秋にひそむアレルギーの症状かもしれません。

実はこの時期は、空気が乾燥し、ハウスダストや秋特有の花粉が飛散するアレルギーの季節なのです。通常、風邪であれば1週間ほどで症状が治まりますが、鼻水やくしゃみ、体のかゆみなどの症状が長く続く場合は、アレルギーを発症している可能性があります。

ハウスダストの増える秋によるアレルギー性鼻炎が悪化

秋は、ハウスダストの原因となるダニの死骸や糞が家の中に最も溜まりやすい季節です。通常、ダニの寿命は3ヶ月程度です。梅雨の湿った季節から繁殖したダニは秋に寿命を迎え、その死骸や糞が乾燥して、見えないくらい細かなチリになって空気中に浮遊します。それがアレルギーの原因となるのです。

鼻炎や鼻づまりなどの症状が出ている人は、このハウスダストが原因でアレルギー性鼻炎になっている可能性があります。まずは部屋の掃除、こまめな空気の入れ替えを行って、ハウスダストの除去を心がけましょう。空気清浄機のなども併用するとさらに効果的です。

秋の花粉症にも要注意!

花粉症は春特有の症状だと思われがちですが、実は秋も注意が必要です。スギやヒノキの花粉が飛ぶ春が花粉症の時期という認識が一般的ですが、イネ科の植物や、ブタクサやヨモギといったキク科の植物の花粉飛散がピークを迎える秋も花粉症に悩まされている人は意外と多いのです。

秋の花粉症対策としては、原因となる花粉を飛散させる植物に近寄らないことです。秋の花粉症の原因となる植物は、花粉の飛散距離が数10メートル程度とスギやヒノキと比べて短いという特徴があります。秋の行楽で自然と触れ合う時は、アレルギー対策として原因物質をなるべく体内に取り込まないよう、マスクやメガネ、ゴーグルなどの着用がおすすめです。

アトピー性皮膚炎の悪化にも要注意

空気が乾燥してくるこの季節は、皮膚のバリア機能が低下してしまいがちです。乾燥による辛いかゆみを抑えるためにも、いつも以上に入念なケアが必要です。

アトピー性皮膚炎の診断を受けたことのない人も、乾燥による一時的な肌荒れやかゆみだと思っていたら、実はアトピー性皮膚炎だったというケースがこの時期に見られます。保湿剤などを使って、肌から水分が失われるのを防ぐなどのこまめなケアをしましょう。

生活習慣や生活環境の改善をしましょう

アレルギーかな?と感じるような症状が長く続くときは、すぐに医師の診断を受けてみましょう。ひどくなる前に自分がどんなアレルギーに反応してしまうのかがわかるので、アレルギー対策もたてやすいです。そして普段の生活習慣や生活環境を見直してみることも大切です。

ストレスや睡眠不足、過度の飲酒はアレルギー症状の悪化を引き起こす可能性があります。規則正しい生活を心がけましょう。鼻炎・花粉症の症状が出ている人は生活環境も見直してましょう。部屋には意外とお掃除が行き届いていないところがあるものです。ハウスダストをより効果的に取り除くには、掃除機をかけるよりも拭き掃除が効果的です。また、アトピー性皮膚炎の症状が出ている人は、皮膚を清潔に保ち、保湿を欠かさずに行いましょう。

食生活もアレルギーに負けない体づくりが出来るような食材を積極的に摂るようにし、体質改善をしましょう。
乳酸菌を含む食材(納豆やヨーグルトなど)、お茶、魚、野菜を中心とした食事を心がけてみましょう。

花粉症の話題はどうしても春先に多く取り上げられるので、まさか秋に花粉症を発症すると思わない人が多いと思います。
少しでも花粉症を疑うような症状が出た時は、早めの対策をしたいものですね。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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