「クマ」の種類とその原因

「クマ」にはいくつか種類があり、その種類によって原因は異なります。
加齢や遺伝的要因によってできやすくなるクマもありますが、適切なケアをすることで改善できるものもあるのです。

加齢による皮膚のたるみが主な原因の「黒くま」

上下のまぶたの内側には、まぶたを開閉する役割を持つ眼輪筋(がんりんきん)という表情筋があります。さらにその内側には、眼球を守るクッションの役割を持つ眼窩脂肪(がんかしぼう)があります。
歳を重ねると、眼球を支える靭帯がゆるんで眼球が下垂ぎみになります。また、目元の皮膚はとても薄くて保水力も低い上、まばたきを1日1万回以上もするため、たるみが生じやすい場所なのです。加齢によって、皮膚と同時に眼輪筋もゆるんできます。

このように、加齢による影響から眼球の下にある眼窩脂肪が眼球の重みに押されて前にせり出し膨らみができます。この膨らみの下側に影(黒い線)ができることで起こるのが「黒くま」です。

一般的には加齢に伴う各組織の衰えが主な原因ですが、なかには骨格に原因がある場合や生まれつき眼窩脂肪の量が多いなどの理由で、10代など若いうちから発生する方もいます。

シミやくすみが原因の「茶くま」

目の下の皮膚は0.5~0.6mmと他の皮膚に比べても極めて薄く、とにかくデリケートです。紫外線や摩擦などによるダメージを受けやすく、これがシミやくすみ(色素沈着)を起こして茶色のクマとなります。

紫外線を浴びると、皮膚の内部にあるメラノサイトがメラニン色素を生成します。通常はターンオーバー(肌の新陳代謝)によって、古い角質とともに自然に剥がれ落ちます。しかし紫外線を浴びすぎたり、ストレスなどによってターンオーバーが乱れるとメラニン色素が蓄積し、シミの原因になります。

また洗顔やクレンジング時の時に目の周りをこすりすぎたり、強くマッサージをするといった摩擦を繰り返すと色素沈着を起こし、目の下だけでなく、上まぶたも含めて目元全体が茶色くなってしまうこともあるので注意しましょう。

血行不良が原因の「青くま」

目の周りには多くの毛細血管が集まっています。血行が悪くなると血流が静脈内に停滞し、薄い皮膚から青っぽく透けて見えることがあります。これが「青くま」のです。

原因としては、冷えや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、寝不足などによる血行不良が考えられます。またパソコン作業や読書など同じ場所を集中して長時間見ていると、目の周りの筋肉が動かず血流が滞ることもあります。

他に色白や皮膚が薄いなど、遺伝的な要因によって子どもの頃から青くまが生じやすい方や加齢によって目の周りの皮膚が薄くなり、青くまが目立つ方もいます。

自宅で簡単に出来るクマのケア方法

・睡眠を十分にとりましょう。
・適度な運動や半身浴などで全身の血流を良くし、ハリのある肌を保ちましょう。
・ビタミンやミネラルなど肌にいい栄養素をバランスよく摂取しましょう。特に茶くまの場合はメラニンの生成を抑えるビタミンCを、青くまの方は鉄分を多めに摂りましょう。
・パソコンや読書などで目が疲れると血行が悪くなってしまいます。ホットタオルなどで目を温めてあげましょう。
・ビタミンC誘導体などコラーゲンを増やす成分を配合した美容液やパックで目元をケアし、健康的な肌を保ちましょう。
・茶くまの場合は、ビタミンC誘導体配合など美白効果のあるコスメで目元ケアをしてあげましょう。
・アイクリームなどを使って滑りをよくした上での目元マッサージは、血行促進に効果的です。ただし、強くこすりすぎるとくすみ(色素沈着)による茶くまを悪化させるため注意しましょう。(薬指でマッサージをしてあげると力があまり入らずにできます)

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記事監修:薬剤師白石厚子

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