最近の芸能人の不妊治療による妊娠や出産報道について
最近、芸能人の不妊治療による妊娠や出産の記事が報道されています。今回は、実際に夫婦で不妊治療4年継続中の筆者が一連の報道に一言言いたいと思います。
不妊治療による妊娠や出産報道
先日、女優の加藤貴子(46)さんが不妊治療の末に第2子を妊娠したと報道がありました。ちなみに第1子も44歳の時、不妊治療の末出産したそうです。この他にも芸能人では、「ジャガー横田さんが45歳で高齢出産。」「東尾理子さんも不妊治療の末に第2子を出産。」「魔裟斗、矢沢心ご夫婦も25歳の時から不妊治療5年の末で妊娠出産。」など報道がされています。
大変喜ばしいことではありますが、報道だけ見ると「高齢でも妊娠出来るし、出産も大丈夫。」「不妊治療すれば妊娠出産できる。」と思われると思います。
年齢と妊娠、流産の確率
しかし実際のところはどうなのか。以下データを見て欲しいです。
不妊治療の生産率は、32歳ぐらいまではほぼ一定で、約20%の生産率がありますが、32歳より高齢になると徐々に下降し(約1%/歳)、37歳からは下降率も急激(約2%/歳)となっています。39歳では10.2%ですが、40歳では7.7%、44歳で1.3%と40歳を超えると不妊治療(生殖補助医療)での結果もかなり厳しくなります。
また、妊娠後の流産率をみると、31歳ぐらいまでは約16-18%で推移しますが、32歳から徐々に上昇し37歳ぐらいからは急激な上昇となります。39歳で30.4%、40歳で35.1%、43歳で55.2%となっています。
(一般社団法人日本生殖医学会HPよりデータは抜粋。)
最先端現代医学の限界
というふうに見ていくと実際は、冒頭の女優加藤貴子さんの例で言うと、非常に奇跡に近い1%ぐらいの確率で妊娠していることになります。しかも例え妊娠したとしても、年齢と共に流産の確率もかなり上昇します。
どんなに最先端の不妊治療をしても、または女性が20代と年齢が若いとしても最高で20%までしか妊娠の確率が上がりません。
「芸能人だから特殊な治療をしているのか?」「治療にお金を特別使っているのか?」と思われるかも知れませんが、実体験としてそんなことはありません。現代医学で出来ることは限られます。まだまだ現代医学では分からないこと、出来ないことが多々あります。
妊娠、出産は難しい
繰り返しになりますが、芸能人の報道だけ見ると「妊娠・出産が高齢でもさほど難しくなく、専門の治療を受ければ、誰でも出来るのでは。」と思われがちだと思います。しかし実際はデータを見ていただければ、高齢出産、不妊治療での妊娠、出産は非常に難しいということです。
若いうちから妊活をしたり、不妊検査を夫婦でしたりすることが重要であると思います。
また若い方には「将来、子供が欲しい」と思うのであれば、自分のライフスタイルに合わせて人生設計をしていくことが大事だと思います。
「出来たら20代で。遅くても32歳ぐらいまでに妊娠、出産が望ましい。」と一般社団法人日本生殖医学会HPにも書いてあります。
後から後悔しないためにも実体験を元にそう切に思います。
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株式会社La pureté ラピュルテの代表取締役 柿谷圭之助と申します。大学にて医療、健康、美容について学び、これまで20年一貫して健康産業に従事しています。弊社は、サプリメント、化粧品、雑貨、食品の仕入卸販売と商品開発、講演活動を行っております。また医療、健康、食品、美容に関するライター、コピーライターもしております。仕事の依頼はHPからお願いします。
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