突然始まる親子関係。これからの成長過程を把握しておこう

子供が生まれた途端、親子関係もスタート。
今回は0歳から低学年までの時期、それぞれの段階のかかわり方についてお話ししたいと思います。

振り返ると、昔、家庭科の授業で勉強したかもしれませんが、子供の年齢による発達段階についてはあまり勉強した記憶がありません。
そのためか、相談で会うお母さんやお父さんたちの中には、わが子をずっと赤ちゃん扱いしていたり、逆に高い年齢の要求水準で厳しく接しているケースが見られます。

たいへんおおざっぱですが、年齢に応じた特徴とそのかかわりのポイントについてお話していきます。

0〜4歳頃まで イヤイヤ期や集団生活などの始まり

■0歳から1歳代:
授乳とオムツと寝かせつけといった世話が大変な時期。
いろいろなことを感じて吸収しているので、赤ちゃんの反応にテンポよく反応を返していくといいでしょう。
五感を発達させるためにもいろいろな経験を味あわせて。
人と関わることの楽しさを体験させていきたいですね。

■2歳代:
意思や自我が出てきて主張が激しくイライラかんしゃくが多い「イヤイヤ期」。
万国共通です。基本はかんしゃくをあまり起こさせないように大人の側で環境調整をメインにしていくといいでしょう。
例えば買い物でいつもかんしゃくを起こすなら、ネット買い物や週末買い物に変える、等です。とはいえ、まだ約束とかマナーなど理解して記憶して行動に上手に移せません。2歳代は日々すべきことを繰り返し伝えていくことがポイントです。

■3歳から4歳:
幼稚園など集団生活に入るお子様も多い時期。本格的にしつけやお約束も開始。
生活リズムに注意して日々安定した生活が大事です。
子供に対して、できないことをがみがみ言うのではなく、どういえば伝わるか、どう示せば理解して行動に移せるか日々アイデアを発明してください。
そして子供からのお話はさえぎらずにじっくり聞いてあげると喜びます。

5〜8歳頃 反抗期の始まり、そして小学校入学

■5歳から6歳:
友達とのやり取りが発達する一方、大人への主張が強まっていわゆる反抗期になる子もいます。反抗されると大人は動揺して、つい頭ごなしに叱ったり押し付けたり命令したりしがちです。そこをグっと我慢して、「どっちが勝つか」ではなく、意見を出し合って上手に妥協し歩み寄っていけるようにすると、コミュニケーション能力がとても育ちます。

■7歳から8歳:
小学校入学。いよいよ教科学習のスタートです。こつこつ日々頑張って色々なことがわかるということを定着させたい時期です。出来不出来にこだわらず、いろいろな具体的な体験をたくさんさせてあげることが大事なポイントです。

発達段階や対応について知っている、というだけで何かが変わるのかということを聞かれることがありますが、事前に知っておくだけで、その状況になった時に上手に対処できたり、心が乱されるのを最小限に抑えられる、という効果があります。
みなさんもご自身のお子さんの成長段階を把握して、余裕を持って接してあげるようにしてみてください。

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臨床心理士 須々木真紀子

臨床心理士をしています。
主婦であり、母であり、お仕事の時には「先生」に。

普段、様々な相談を受けますが、ここでは特に子育てに関してお話していきたいと思います。
お悩みやお困り事、解消のきっかけにでもなれたら嬉しいです。
よろしくお願いします(^^)

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