小児慢性疲労症候群の症状

慢性疲労症候群は成人だけに発症する病気だと思われがちですが、子供も同じような症状の病気になります。

この病気を「小児慢性疲労症候群」と言います。

小児慢性疲労症候群は、インフルエンザや伝染性単核球症のような病気になった後に突然発症することがほとんどのようです。

症状は慢性疲労症候群の症状に似ていて、疲労感や頭痛、喉の痛み、集中力の低下、筋肉痛、リンパ節痛などがあります。

これらの症状により、保健室に行くことが増えて、学校も休みがちになります。

その他にも、脳機能の低下による自律神経機能の異常や、生活リズムを整える内分泌機能の障害などの症状も現れます。

自律神経機能の異常から、呼吸、循環、代謝、消化などの身体活動に支障をきたすことあるようです。

また、生活リズムの乱れによって睡眠時間が平均10時間程度になり、食事の回数が減ったり、風呂に入れなくなるなどの日常生活が出来なくなります。

さらに症状が悪化すると、学校生活が困難になるだけでなく、生きている事さえも困難という状態にまで至ります。

しかし、小児慢性疲労症候群はこれだけの症状があるにも関わらず、見分けるのは困難だと言われています。

それは子どもの場合、自分の認知能力に対する経験が少なく、変化に気づきにくいことと、症状を訴えるときに、うまく表現が出来ず伝わりにくいということも原因の1つです。

小児慢性疲労症候群になりやすい子どもの特徴

小児慢性疲労症候群は健康な子どもでも突然発症します。

この病気は真面目な子供に多くみられており、日常生活や学校生活において無理をしている児童がなりやすいと言われています。

生徒会や学級委員に任命されたり、毎日部活で激しい練習をするなど過度のプレッシャーや不安、緊張を感じると発症を起こしやすいようです。

また、いじめを受けているときのような持続する不安や緊張をもたらす状況が慢性疲労症候群としての不登校児童生徒をつくるとしています。

小児慢性疲労は通常の診察や検査では明らかな原因が見いだせず、30日以上続く持続性または反復性の慢性疲労がある場合には、小児慢性疲労症候群を疑います。

しかし、小児慢性疲労症候群になったとしても、この病気は成人の慢性疲労症候群に比べて治る確率が高いという結果が明らかになっていますので、回復後も多少疲れやすさが残ることはありますが、ほぼ本来の生活に復帰できます。

そのためには家族や医師、友人、学校の職員のサポートが最も大切です。
保護者は子供を無理して学校に行かせるのではなく、子供のライフスタイルを変えてあげるようにすることが必要です。

適切な治療や十分な休養がこの病気の改善につながると考えられています。

子供がいろいろなプレッシャーを感じながら成長をすることも大事ですが、無理をしすぎるのも良くないですね。

このような症状が発症する前に、私たち大人が子供を支えられればと思います。

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記事監修:薬剤師白石厚子