弘法大師の名で知られる真言宗の開祖・空海が、816年に開創した地、高野山。1200年という悠久の時を重ねた記念すべき本年9月、この高野山に数多くのクラシック、スーパーカーが集結しました。その名も「ニッポン クラシックカー&エキサイティングカーラリー2016」(NCCR 2016)。

本年度2回目を数えるこのセッションは、奈良(葛城市)大和路から始まり、紀伊・高野山を巡るコースを舞台に開催されたラリーイベントです。
同イベントに協賛しているTOYO TIRESが、最新のドローン技術を駆使して制作した動画を公開しました。世界遺産にも登録された「日本を代表する荘厳な信仰の聖地」、輝きを放って世界から名声を博してきた「往年の名車たち」。両者のコントラスト、表情のマッチングは希少そのものです。ぜひご覧ください。併せて、同日のレースの様子もお伝えします。

TOYO TIRES NCCR2016 葛城 - 高野山 - YouTube

出典:YouTube

「ニッポン クラシックカー&エキサイティングカーラリー」(NCCR 2016)…

NCCRは、過去6年間、近畿地方の各県を舞台に開催されてきた。クラシックカーと欧州車によるツーリングをベースにしたラリーイベントだが、一部、「スペシャルステージ(SS)」という特別計測区間を設けての競技性とゲーム性を兼ね備えたメニューも実施しています。

開催地は、クラシックカーの魅力を最大限に発揮できるロケーション、地域振興・活性の一助となることを念頭に毎回選定。今回は、高野山の魅力の発信のみならず、クルマたちが脈々とまとってきた時空と世界遺産との掛け算で双方の魅力を倍増することを狙いとし、高野山が選ばれました。

NCCRのキャッチコピーは「自動車は文化だ!」。クラシックカーの、ひいては自動車自体の魅力を発信し、日本の自動車文化の振興を目的としている。その趣旨と取り組みに賛同したTOYO TIRESは、本年からこのイベントを冠協賛してサポートしています。

TOYO TIRES

「そのタイヤに、驚きはあるか。」をブランドメッセージとして発信しているタイヤメーカー。ユニークな発想力と革新の技術力で、常に新次元の価値を生み出すことに挑戦し続けています。また、5月の「曽爾クラシック」のようなイベントのほか、「TOKYO DESIGN WEEK」のようなアートイベントなどを通じて、積極的にエンターテインメントを届ける取り組みを行なっています。

【動画レポート】 雄大な自然と、ドローンが魅せる世界遺産のダイナミックな映像! 車ファンのみならず必見

1,000メートル級の山々、雲海のはざまに突如姿を見せる宗教都市・高野山。8つの峰々に囲まれた、この静寂な平原の幽地を「高野」と名づけた弘法大師・空海。この真言密教の聖山では、生と死、動と静がひとつとなっています。静寂のしじまを裂くように、参道を疾走するのは1台のスカイライン……。ボクシーなスタイルが通称「ハコスカ」と呼ばれる同車の真っ赤なボディは、高野山・金剛峰寺境内巨大な塔の朱の彩りと美しい共演を果たします。

燃えさかる護摩の炎、壮大な立体曼荼羅、そして僧侶たちの読経にハコスカのテールライトが重なる瞬間、見る者は現代から別世界へいざなわれたような感覚を味わうでしょう。また、ドローンがゆっくりと浮き上がり、高野山のシンボル・根本大塔をダイナミックに映し出す映像では、日本の精緻な技術・美意識をあらためて知ることができるはずです。

動画中盤からは、実際にクラシックカーが高野山エリアを走る様子を収録。道を歩く僧侶や、寺社仏閣の合間を駆け抜けていく様子は壮観。また、ドローンで空撮した様子も挿入されており、美しい山々とクラシックカーの調和する様を楽しむことができます。

【イベントレポート】 ジャガーやアルファロメオ、フェラーリの激レア車も登場!

動画では、スカイライン KPC-10(1972年式)「ハコスカ」にスポットを当てましたが、高野山には、そのほかにも目を見張るクラシック&スーパーカーがやってきました。ジャガー E-TYPE ロードスター(1962年式)、アルファロメオ 1900coupe SS Ghia Aigle(1956年式)、ランボルギーニ アヴェンダドール(2016年式)やフェラーリ DINO 246GT(1970年式)。ファン垂涎の総勢45台ものクルマたちに、密教の根本道場をひと目見ようと訪れた観光客らも思わず立ち止まります。日本屈指の聖域と数々の珍しいクルマたちのコラボレーションは、意外な好相性を見せたようです。

以下は、写真を中心に、歴史の流れのなかで人々が織りなしてきた信仰の横顔と名車たちとのフュージョンを振り返ります。

「息子にこの車を譲り渡したい」 親子3代をつなげるハコスカ愛

動画のメイン車として登場した「日産・スカイラインGT-R」は、その四角いシルエットから「ハコスカ」の愛称で知られています。オーナーの松井重糺さんは、オリジナルパーツにあえてこだわらず、“実用車”として新しいパーツも積極的に採り入れています。「いつか息子が大きくなったら、この車を譲り渡したい」。松井さんは笑顔でそう語ります。
松井さんはこの車を購入してから、実は父親も「ハコスカ」乗りだったことを知ったそうです。親子3代にわたり、引き継がれる「ハコスカ」愛。いつかは息子さんもこの真紅の車を乗りこなす日が来ることでしょう。

動画のメイン車として登場した「日産・スカイラインGT-R」は、その四角いシルエットから「ハコスカ」の愛称で知られています。オーナーの松井重糺さんは、オリジナルパーツにあえてこだわらず、“実用車”として新しいパーツも積極的に採り入れています。「いつか息子が大きくなったら、この車を譲り渡したい」。松井さんは笑顔でそう語ります。
松井さんはこの車を購入してから、実は父親も「ハコスカ」乗りだったことを知ったそうです。親子3代にわたり、引き継がれる「ハコスカ」愛。いつかは息子さんもこの真紅の車を乗りこなす日が来ることでしょう。

高野山とは

高野山真言宗・総本山金剛峰寺の宗務総長公室である安田空源師にうかがいました。「高野山は、1,200年前に弘法大師空海がお開きになった道場です。それまで仏教は都を中心としたものでしたが、お大師さま(空海)が中国に渡って本場の仏教を持ち帰り、高野山を開創されました」。密教僧が日夜修行に励む道場「壇上伽藍」と、ご入定されているお大師さまを慕う人々が安らかに眠る霊域(奥の院)が2大聖地と呼ばれ、大きな見どころになっています。多くの外国人も訪れ、年間60万人にも及ぶとのことです。

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記事監修:薬剤師白石厚子