くる病ってどんな病気?

くる病は骨軟化症とも言われ、成長期に骨のカルシウムが作られず、骨が曲がったり、柔らかくなったり、骨折しやすくなる骨の病気です。

骨の成長に必要なビタミンDやカルシウム、リン不足が主な原因で起こります。

近年の日本では栄養不足の子どもがいなくなり、くる病の報告は少なくなりましたが、偏った食生活を続けていると発症をするリスクが高まる病気なのです。

あの有名なテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する車いすの女の子クララはこの「くる病」という設定だったようです。

都市での生活で日光を浴びずに生活していたことで、ビタミンDなどが不足することで歩くことが出来ずにいましたが、ハイジと一緒にアルプスへ行って、日光を浴びることによって、立って歩くことが出来るようになったということのようです。

くる病の症状は?

・足が曲がって成長する。重度のO脚など
・関節が膨らむ
・このように肋骨の部分にこぶができて、念珠のようになっています
・頭蓋骨が手で押すと凹むぐらい柔らかくなってしまう(頭蓋ろう)
・筋肉痛や筋力低下が起こる
・成長期でも身長や体重増加が止まる
・歯がくすんだり、虫歯になりやすくなったりする
・血中のカルシウム不足による痙攣や手足がこわばる

「くる病」の原因は?

くる病の主な原因は、ビタミンDの不足や低カルシウムなどの栄養が十分に身体に行き届いていないことだと言われています。

では、なぜ食料不足ではない日本で「くる病」が増加をしているのか原因をあげてみました。

カルシウムの不足

カルシウムは日本人全体に不足していると言われています。

妊娠と出産を経験した人であればわかると思いますが、妊娠中は赤ちゃんのために多くのカルシウムが必要となります。もちろん出産後も同様です。
自身の身体のためにも、お子さんのためにもカルシウムをきちんと摂取しないといけません。

また、通常の生活をしているだけでも、身体の筋肉や神経の働きを保つためにカルシウムは必要です。

血液が腎臓を通って浄化される際に一定のカルシウムが尿へ排出されることになりますが、カルシウムが不足していると骨からカルシウムを取り出して排出してしまうのです。

つまり、カルシウムが不足すると骨が強くならないということだけでなく、次第に弱くなっていくことになります。

カルシウムは食べ物からうまく摂取するのがいいようなので。カルシウムを多く含む食べ物を積極的に摂るようにしましょう。

リンの不足

リンは様々な食べ物に入っていることから、通常の食事をしていればリンが不足することはないようです。

リン不足となるのは、リンが過剰に排出されてしまう遺伝性の低リン血性などの場合で、特にこの場合を「低リン血性くる病」といっています。

ビタミンDの不足

ビタミンDは脂溶性のビタミンで、食べ物から摂取するほかに日光浴によって体内で生成することができます。

くる病の原因としては、このビタミンDの不足が大きな原因となっています。

近年では母乳によって子育てをすることが推奨されていますが、母乳にはビタミンDの含有量が少ないため、完全母乳で子育てをするとビタミンDの量が不足してしまうのです。

もちろん母乳による子育ては成長や感染予防、母子関係の確立にいいだけでなく、エストロゲン分泌が抑制により乳がん、卵巣がん、子宮体がんも減るとも言われています。また母乳から母親の食事の味などを学習するなど、食育にも繋がっていくと言われています。

母乳にはこうしたメリットがある一方で、ビタミンDが少ないといったデメリットもあるのです。母乳を与えている間はお母さんがビタミンDを十分にとるように食事を心がけてください。

ビタミンDはアレルギーの原因食品となりやすい卵や牛乳などに多く含む食品まれています。アレルギーなどの心配もあるので、食事にはしらすや鮭などのビタミンDを多く含む魚を摂り入れることをおすすめします。

そして、ビタミンD不足のもう一つの理由が日光浴の不足です。

ビタミンDは日光によって皮膚で合成されます。
近年は、紫外線いよる発ガンリスクなどを過度に気にかける傾向があり、乳幼児についても日光浴が不足している状況にあります。

しかし、適度な紫外線は、ビタミンDが体内で作られるためには必要です。従って、紫外線対策は必要ですが、過剰にならないようにしましょう。


いかがでしたか?

どんなに飽食な日本でもビタミンDやカルシウムなど栄養が不足すると、意外な病気につながるのですね。

良かれと思っていやっていることも、病気の原因になることもあるようです。

乳幼児はもちろん、健康な大人でも日本人はビタミンDやカルシウムは不足していると言われています。

食事に気をつけるだけでなく、これから気温も上がり心地いい季節になるので、お子さんと一緒にちょっと日光浴などしてみてはいかがですか?

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記事監修:薬剤師白石厚子

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