セラピストの心構えとしてのマッサージの準備 〜トリートメントルーム編①〜
マッサージに適した環境と空間を作ることは、お客様にリラックスしていただけマッサージをより効果的なものにしてくれます。お客様にとって快適な環境作りをすることは、施術をするセラピストの大切な仕事の一つです。そのおもてなしの心がセラピスト自身の手を通じてお客様に伝わるのです。
まずは大切なお客様をお迎えする前にセラピストとして準備することを確認していきましょう。今回はトリートメントルーム編です。
マッサージスペース
施術者が自由に動き回れるスペースを確保しましょう。マッサージの種類によっては動き回らず最小限のスペースで大丈夫なものもありますが、ロミロミなど体重移動を利用してスタンスを取って行うマッサージの場合は、施術者が無理な姿勢になって体を痛めしないよう、また適切な圧でマッサージするためにも、あらかじめスペースを確認しておきましょう。
トリートメントルームの室温
お客様にとって心地良い温度を保つように心がけましょう。施術者はマッサージを行い体を動かすので、時には汗をかいてしまうほど暑くなることもありますが、着衣せずシーツとブランケットで施術を受けているお客様の身体は、リラックスして筋肉が緩むこともあり肌寒く感じることがあります。
寒さを感じるとお客様の筋肉が収縮し始め、せっかくマッサージでリラックスしたくてもリラックスできず身体は再びストレスを感じます。ですのでトリートメントルームの室温はお客様を案内する前に必ず確認し、施術途中のお客様の体温の変化も忘れずに、心地よい温度を保つようにしましょう。
人によっての体質が違ったり、またハワイなどのリゾート地では色々な国の方が来られるので、温度の感じ方はそれぞれの違う場合があるかもしれません。そのため施術を始める前、また途中でも室内の温度は大丈夫か、もし問題があればすぐにお客様が知らせやすいようコミュニケーションを取るように心がけましょう。
室内の照明
気持ちの変化の大きな要因に、目に入る光が大きく影響しています。白っぽい光の照明は、緊張と覚醒を起こし、リラックスできないだけではなく寒々しさを感じさせます。一方、オレンジのような柔らかい光、または自然光などは、気持ちをリラックスさせ、安心感や温かみのある印象を与えます。
ですので、蛍光灯などの照明ではなく、間接照明やキャンドルやランプなどの柔らかい光が施術室には向いています。ただし、キャンドルやランプを使用する際は火の元に気をつけましょう。電池で動くキャンドルにも火のゆらぎの動きをするものもありますので、ご自分の要望に合うものを見つけてみてください。
いかがでしたか。
お部屋の快適なものにすることはトリートメントの一部と考え、お客様にとってベストの環境で施術するはプロフェッショナルとして非常に大切なことですね。
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