風邪とインフルエンザの症状はどう違うの?

はとり内科クリック

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寒さ到来とともに、流行するインフルエンザ。今回は、はとり内科クリニックの羽鳥 浩院長先生に風邪やインフルエンザの違いについて色々と聞いてみました。

一般的に37度台の微熱が出て、鼻水、くしゃみ、せき、たんなどの症状があらわれたら風邪。38度から40度超の高熱、悪寒、頭痛、関節痛といった症状であれば、インフルエンザの可能性が高いです。また、風邪がウイルス感染から発症まで4~5日と比較的ゆっくりなのに対し、インフルエンザは1~2日で急激な症状が出るというのも、大きな違いです。

インフルエンザが広範囲で広がるのはなぜ?

風邪もインフルエンザも、せきやくしゃみによるウイルスの飛沫、または手に付いたウイルスにより感染することが多いのですが、風邪のウイルスは乾燥に弱いので感染範囲が比較的狭く、 インフルエンザウイルスは、乾燥した状態でも約3時間は生きるため感染し易く、広範囲に流行するのはこの為です。

予防ワクチンってどんなウィルスにもきくの?

風邪のウイルスは数百種類にもなるため、予防ワクチンが作れません。一方、インフルエンザウイルスは50種ほどなのでワクチンが作れます。予防ワクチンは厚生労働省がその年に流行する可能性が高いと判断したウイルスのワクチンで、13才未満は2回、13才以上は1回接種します。

予防ワクチンにはどんな効果があるの?

ワクチンを接種すると、3日後から抗体ができ始め、2週間後にピークになります。その後、この抗体が約半年間、体内に侵入してきたインフルエンザウイルスの増殖を食い止めてくれます。ワクチン接種後 3日間は、ワクチンの効果が十分ではないため、注意が必要です。受験生は2回接種しておくと安心という意見があります。ただ、1回目から2回目接種まで2週~4週あけないといけないので、2回接種するなら早めに1回目を接種しておいた方がいいです。

ウィルスに感染しないように、体の抵抗力をあげるためにはどうすればいいの?

風邪とインフルエンザの予防には、体の抵抗力(免疫力)を
高めておくことが大切で、保温、安静、栄養が、免疫力の向上に重要です。

保温

体を冷やさないように服装や寝具などにも気を配って下さい。

安静

睡眠時間の確保が必要で、疲労と睡眠不足は大敵です。1日7時間は寝て下さい。これが無理な人は、昼寝をお勧めします。10分昼寝をすると、夜に20分~30分寝たのと同じ休息効果があります。

栄養

バランスの良い食事を1日3食取ることを心掛けて下さい。例えば、乳酸菌飲料は腸内細菌の改善と免疫力向上に効果があります。唐辛子はカプサイシンが豊富で、殺菌作用や食欲増進の効果が あります。カレーなど香辛料の利いた食事を取ることで、汗をかき、鼻水が多くなると、風邪やインフルエンザのウイルスは侵入しにくくなります。

免疫力を高めるもう一つの方法は「えがお」です。笑うことで免疫力が上がります。怒り悲しみは免疫力を低下させます。心から笑えなくても「作り笑い」でも免疫力が上がります。会話をする時人は笑顔になります。ですから人と話すことが大切です。

最後に先生からアドバイス!

最後に先生からアドバイス!

インフルエンザの流行時期はマスクをして、うがい、手洗いをしましょう。特に、せきが出る人は、他の人への感染防止の為にマスクをしてくださいね。

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ウィルスに負けるなP

秋冬になると毎年流行する、インフルエンザやノロウイルス。
ウイルス感染による子どもやその家族への影響は、社会的にも深刻な問題となっています。
本プロジェクトでは、ウイルス感染する子どもたちを減らし、1校、1学級でも多く学級閉鎖を減らすことを目指して、公益団体と民間企業が一体となり様々な啓発活動を行います。
3つの推奨アクションで、ウイルスに負けない社会を作っていきましょう。

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